2018年3月17日土曜日

小型工作機CNC2418 その49(切削条件を考える)

前回、エンドミルと切削条件の整理をしましたが、
肝心の切削条件、わりと感と気分で決めていたりするので
もう少し論理的に決めたいところであります。

完全に自己満足の世界にハマり込んでいますので
とっても解り難い事になっております。
総まとめに飛びたい場合は、後ろの方の【結果】へどうぞ。

ここ数週間は、色々と切削条件を探しまくりました。
この会社技術情報に「切削条件」などがあり、
エンドミル切削条件表」のPDFが見つかりました。
色々とあるけど、サイズと被削材を見ていくとP25にある0.2~6.0mmで
複合材・グラファイト用エンドミルの条件を参考にするのがよさそうです。
ラジアスエンドミルという先端の角に僅かなRがついていますが
まあいいでしょう。

「グラファイト」とは、ここの説明が判り易いようです。
鉛筆の芯、乾電池の芯棒 といったところのようです。
グラファイトとカーボンの違いとかも説明されています。
硬さ的には、MDFに近いだろうと勝手に思っております。

まず、PDFからEXCELに数値を拾い上げるとこんな表になります。
本当は、横長一列の表にしています。
この表の0.6mmの所だけ拡大すると
同じD(先端径)でも、異なるNCK(ネック長)について3種類あります。
長くなるほど、たわむので、遅く切削しなさいというわけです。

HAM40-5480   2-Flute
D[mm] 0.6 0.6 0.6
NCK[mm] 3 5 8
SHK[mm] 4 4 4
Vc[m/min] 780 625 470
fz[mm/t] 0.028 0.024 0.015
Vf[mm/min] 2800 2380 1540
n[1/min] min.50000 min.50000 min.50000
一部の記号は、マーティー流です。ISO準拠ではありません(^^ゞ
Vc:サーフェス速度(先端最外周の速度 = D x π x n/1000)
fz:一刃当たりの送り量
Vf:切削送り速度
n:スピンドル回転速度
Z:Flute数(刃数)

表中のVf、n、Zを使って
fz=Vf/n/Z により正確な数値を計算できることがわかりました。
(n=min.50000の所は、50000にして表と計算合いました)

fz(一刃当たりの送り量)がわかれば、所定のスピンドル回転数の場合の
Vf(切削送り速度:Feed)= fz x Z x n で求めることができるのです。

元表は、NCK(ネック長)がバラバラなので、NCK/D比で正規化するために、
各D(先端径)のNCK(ネック長)に対するfzの式を導き出します。
EXCELの近似曲線機能を使って2次関数で近似しました。
*****
 D=0.2 : fz = -0.0028*NCK+0.0098
 D=0.3 : fz = -0.0028*NCK+0.014
 D=0.4 : fz = -0.0014*NCK2+0.0042*NCK+0.014
 D=0.5 : fz = -0.000467*NCK2-0.001727*NCK+0.028
 D=0.6 : fz = -0.00014*NCK2-0.00098*NCK+0.0322
 D=0.8 : fz = -0.000175*NCK2+0.00021*NCK+0.03668
 D=1.0 : fz = +0.0000524*NCK2-0.003208*NCK+0.0593103
 D=1.2 : fz = +0.0000361*NCK2-0.002913*NCK+0.0658208
 D=1.5 : fz = +0.0000775*NCK2-0.003957*NCK+0.0759608
 D=2.0 : fz = -0.0000011*NCK2-0.0016969*NCK+0.0801156
 D=2.5 : fz = -0.000014*NCK2-0.00098*NCK+0.0812
 D=3.0 : fz = +0.0000482*NCK2-0.003393*NCK+0.1012293
 D=4.0 : fz = +0.0000241*NCK2-0.002351*NCK+0.1050483
 D=5.0 : fz = -0.0000248*NCK2-0.0007359*NCK+0.12201
 D=6.0 : fz = -0.0000143*NCK2-0.0009594*NCK+0.1396023
*****

これでNCK/D比を固定してD(先端径)とfz(一刃当たりの送り量)の
関係を導き出せそうです。

例えば、NCK/D=5倍でDに対するfzを算出するには、
D:0.6mmの場合、上の式で
 D=0.6 : fz = -0.00014*NCK2-0.00098*NCK+0.0322 を使って
NCK=0.6 x 5 = 3 なので
fz = -0.00014*32-0.00098*3+0.0322 = 0.028 [mm] = 28[μm]
というわけです。
fzの単位を[μm]に変えています(表の横幅が長くなるので)
D[mm] 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0
NCK/D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
NCK[mm] 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0 7.5 10.0 12.5 15 20 25 30
①fz
[μm/t]
0.2-1.2 7 10 17 21 28 35 45 50






1.5-3.0







51 63 67 61


4.0-6.0











68 88 98
(Bloggerでの表は、HTMLを直編集しないといけないけど大分慣れました)

これをグラフにすると、なかなかよさそうな感じになりました。
第1グループ:D0.2~1.2mm、SHK(シャンク径:4mm)
第2グループ:D1.5~3.0mm、SHK(シャンク径:4mm)
第3グループ:D4.0~6.0mm、SHK(シャンク径:6mm)
に分けてEXCELさんに近似式を入れてもらいました。
D:2.5mm ~ 3.0mmで下がるのが気になりますが

ちなみにNCK/D比:3では、5に比べて、fzは、大きくなります。
エンドミルのたわみ小さくなるからでしょう。

ちなみにNCK/D比:7では、5に比べて、fzは、小さくなります。
エンドミルのたわみ大きくなるからでしょう。

これらは、スピンドル回転数が、基本50000rpm辺りだし、Max値と考えます。
工業用のマシンで剛性がしっかりしている場合だと考えられます。
CNC2418は、スピンドルのトルクも、構造上の剛性がかなり低いと思われるので、
この数値より軽減する必要があります。

前回の切削条件の整理では、
杉角材で、3.175mmミル、S800、F500、深さ-1.0mmの実績で
fz:0.0313mm/t の記録を叩き出しています。
たぶんにCNC2418の構造上の剛性での上限かなと思われます。
ということで
一番上のグラフのfzを50%にするとよさそうな感じがします。
2.5mm辺りのピークが0.033位になったので丁度いいかな。
深さは、今は気にせず、別途、考えないといけません。

上のは、どうも 2.5mm~3.0mmで下がるのがいやですね~
2.5mm と 3.0mmでは、同じになるようにしました。

更に1.5mmが異常に凹んでいるので無視して、D:0.2~3.0mmまで一気に繋ぎます。
いい感じになりました。D:4~6mmは、使わないので無視して
これで行きましょう!

上のグラフのデータは、これです。
②fzは、①fzを50%してD:2.5mmと3.0mmを同じにしたわけです。
D[mm] 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.0 4 5 6
NCK/D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
NCK[mm] 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0 7.5 10.0 12.5 15 20 25 30
②fz
[μm/t]
0.2-3.0 3.5 4.9 8.4 10.4 14.0 17.4 22.3 24.8
31.5 33.4 33.4


1.5







25.3





4.0-6.0











34 44 49

上のグラフから
近似式:fz = 0.00109 x D3 - 0.01093 x D2 + 0.03543 x D - 0.00403  を得て
再計算してグラフにしたのがこれです。

そのグラフのデータは、これになります。
③fz = 0.00109 x D3 - 0.01093 x D2 + 0.03543 x D - 0.00403
D[mm] 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0
NCK/D 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
NCK[mm] 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0 7.5 10.0 12.5 15 20
③fz
[μm/t]
 2.6  5.6  8.5  11.1  13.5  17.9  21.6  24.6  28.2  31.8  33.3  33.3  32.6

さて、このfzからn(スピンドル回転数)=8000rpmで
Vf(切削送り速度:Feed)= fz x Z x n を求めます。
杉角材の時の実績、3.175mmミル、S800、F500、深さ-1.0mmで
fz:0.0313mm/t の記録とほぼ同じになりました。そう画策したわけですが。
ので、これを「木材」用のVf(Feed)にしようと思います。
深さは、一般に0.2Dってのが多いようですが
CNC2418には、fzの倍率にした方がしっくり行くように感じます。
ここまで試行錯誤して導き出した勝手な論理です(-_-;)
スピンドル回転数 n=8000 [rpm]
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5  3.175 
③fz[μm]  13.5  17.9  21.6  24.6  28.2  31.8  33.3 33.3
 Vf[mm/min]   100% 220 290 340 390 450 510 530 530
深さ[mm]  ③fz x30 0.41 0.54 0.65 0.74 0.85 0.95 1.00 0.99
③fz = 0.00109 x D3 - 0.01093 x D2 + 0.03543 x D - 0.00403
Vf = ③fz x 2 x 8000

そして、MDFは、もう少し速くできそうなのでVfを150%して
深さもギリギリを狙って fz x40にします。
硬い木材用として、fzを少なくしたfz x20のパターンも作ってみました。
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.175
③fz[μm]  13.5  17.9  21.6  24.6  28.2  31.8  33.3 33.3
 Vf[mm/min] 
n=8000rpm
 100% 220 290 340 390 450 510 530 530 木材
 150% 330 440 510 590 680 770 800 800 MDF
深さ[mm]  ③fz x20 0.27 0.36 0.43 0.49 0.56 0.64 0.67 0.66 硬い木材
 ③fz x30 0.41 0.54 0.65 0.74 0.85 0.95 1.00 0.99 一般木材
 ③fz x40 0.54 0.72 0.86 0.99 1.13 1.27 1.33 1.33 MDF
③fz = 0.00109 x D3 - 0.01093 x D2 + 0.03543 x D - 0.00403
Vf = ③fz x 2 x 8000 x 150%

D:0.6mmの方はよさそうですが
2.5mm、3.175mmでのVf:800mm/minが速すぎる気もするので
実際に切削してみることにします。
CNC2418にMDFをセットして

ミルとFeedと深さを変えて、X軸方向に長さ100mmの溝を掘ります。
ミルと同じ径の溝掘りが一番負荷がかかるからです。
ちなみにこの場合のテスト用のGCodeは、
Candle v1.1.7に適当なGCodeを読み込んで、手入力でGCodeを編集します。
赤文字の所を変えていきます。
******
(Engraving Test for End Mills)
G90 (In absolute distance mode)
G94 (units per minute mode)
G17 (Select the XY-plane)
G21 (use millimeters)
G54 (Select work offset #1)
(EndMill Corn-Type 3.175mm )
S800
M3
G0 X0 Y0 Z2
G1 Z-1.33 F300
F500
G1 X100
M5
G0 Z2
G0 X0 Y0
M30
******

では、動画で。
いきなりF800は、ちと怖いので、まずは、F500から
MDF切削、エンドミル:3.175mm、S800 F500 深さ-1.33mm

次は、本命のF800 を動画で。
ちょっと振動音が大きいかな~~
動画では、振動音はわからず、サクサクに感じるのですが
どうもスピンドルとエンドミルの性能より
機械の剛性に不安が残る速度です。
MDF切削、エンドミル:3.175mm、S800 F800 深さ-1.33mm

遅くしてみます。F300を動画で。
安心ちゃ安心ですね~
速いのを見た後では、ちょっと速くしたくなります。
MDF切削、エンドミル:3.175mm、S800 F300 深さ-1.33mm

上から F300、F800、F500 です。
毛羽立ちは、似た感じかな~ F800がわずかに多い気もします。
進行方向(写真で右方向)の右側に多いです。

ちょっとだけ深さを減らして -1.33 ⇒ -1.0mm にして、動画で。
やっぱ速いのは振動が大きくうるさいです。
MDF切削、エンドミル:3.175mm、S800 F800 深さ-1.00mm

2.0mmにして3.175mmの最速と同じ条件を動画で。
3.175mmの時ほどの振動音はないけど、もう少し落としたいなあって感じ。
CNC2418の剛性では、2.5~3mmをピークにして
それより径が大きいのは、Feedを落とした方がよさそうです。
MDF切削、エンドミル:2.0mm、S800 F800 深さ-1.33mm

最後は、0.6mmのを動画で。
これは、まだ余裕ありそうですが、エンドミルが微妙にたわむ可能性もあるので
細いのは、マシンの剛性よりもエンドミルのたわみとのトレードオフです。
ネック長が短ければ、まだ早くできそうです。
MDF切削、エンドミル:0.6mm、S800 F260 深さ-0.54mm

ということで、おおよその目安がついたので、ちょっと落とすことにして
MDFは、150%⇒120%にします。
MDFのとこは、ギリギリの条件を狙っている感じがするので(振動具合から)
止めて、一ランク落としてズラしました。
と、だんだん弱気になってくるマーティーであります(´-﹏-`;)
後は、Overridingバーで調子を見ながら可変できるからいいでしょう!
もはやネック長の条件は、どこかに飛んでおります。
Flute数、ネック長は、変数にせずにこの表で行くことにします。
マシンの剛性が低いので3Fluteや4Fluteも同じVfがいいと思われます。
<木材・MDF>で採用
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.175
③fz[μm]  13.5  17.9  21.6  24.6  28.2  31.8  33.3 33.3
 Vf[mm/min] 
n=8000rpm
 100% 220 290 340 390 450 510 530 530  木材 
 120% 260 350 410 470 540 610 640 640  MDF 
深さ[mm]  ③fz x20 0.27 0.36 0.43 0.49 0.56 0.64 0.67 0.66  木材 
 ③fz x30 0.41 0.54 0.65 0.74 0.85 0.95 1.00 0.99  MDF 
③fz = 0.00109 x D3 - 0.01093 x D2 + 0.03543 x D - 0.00403)
Vf = ③fz x 2 x 8000

アルミは、木材の③fzを50%にして、深さもfz x8にします。
0.6mmの時に0.1mmの実績がありますが
切削面があまり綺麗でなかったので0.05mmがいいかな~と
3.175mmミルで深さ-0.13mm F270がちょっと無理な気もしますが
今度、切削の機会が来たらまた考えたいと思います。
<アルミ>で採用
スピンドル回転数 n=8000 [rpm]
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5  3.175 
④fz[μm]  6.8  8.9  10.8  12.3  14.1  15.9  16.6 16.6
 Vf[mm/min]  110 140 170 200 230 250 270 270
深さ[mm]  ④fz x8   0.05  0.07  0.09  0.10  0.11  0.13  0.13 0.13
④fz = (0.00109 x D3 - 0.01093 x D2 + 0.03543 x D - 0.00403) x50%
Vf = ④fz x 2 x 8000

プラスチックは、硬さよりも溶着しないようにする制約が優先です。
fzを木材の2倍にしてみると、やや大き過ぎるので、木材のfzの180%にしました。
n:回転数は、まだ、使用経験が少ないですが
溶着しやすかったと感じた順(PVC>アクリル>PE)で
スピンドル回転数を落とします。
硬さは、アクリル > PVC > PE と感じています。
深さは、硬い木材と同等になるようfz x 11でいいでしょう。
結局、感になっていますが、以前よりは強気にできているかと(^^ゞ

<PVC・アクリル・ABS・ポリエチレン>で採用
 エンドミル:スパイラル・タイプ(Flute:1or2)必須
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5  3.175
⑤fz[μm]  24  32  39  44  51  57  60 60
 Vf
[mm/min] 
 n:2000rpm 100 130 160 180 200 230 240 240 PVC
 n:3000rpm 150 190 230 270 300 340 360 360 アクリル
ABS
 n:4000rpm 190 260 310 350 410 460 480 480 PE
深さ[mm]  ⑤fz x11  0.27  0.35  0.43  0.49  0.56  0.63  0.66 0.66
⑤fz = (0.00109 x D3 - 0.01093 x D2 + 0.03543 x D - 0.00403) x180%
Vf = ⑤fz x 2 x n

<PCB> 前回の実績データを見直します。
部材 パターン カット
銅箔 35μm 70μm 35μm 70μm
ミルタイプ トウモロコシ V 20° トウモロコシ
D[mm] 0.6 0.2 1.0
n [rpm] 5000 7000 8000 8000 7000 8000 8000
深さ[mm]  0.05mm   0.1mm   0.05mm   0.1mm   0.2mm   0.3mm   0.3mm 
Vf[mm/min] 100 120 240 150 200 220 250
fz[μm/t] 10.0 8.6 15.0 18.8 14.3 13.8 15.6

パターン切削は、もう少し実験が必要ですが
35μmでのパターンは、銅だけど薄いし、実績があるのでそのまま。
アルミから考えると70μmパターン切削でfz=18.8μmは、大き過ぎでしたね~
fzをアルミと同等にして落として深さも浅くします。
<PCB> 採用 ⇒ 2018.4.14の検討で改定(結果のところに記載)
部材 パターン  カット(1.6mm厚)
銅箔 35μm  70μm  35/70μm
ミルタイプ  トウモロコシ  V 20° トウモロコシ
D[mm] 0.6 0.2 1.0
n [rpm] 5000 8000 8000
深さ[mm]  0.05   0.05   0.3 
 Vf[mm/min]  100 100 250
fz[μm/t] 10 6.3 15.6

Fusion360のCAM設定の一番大事な所「切削送り速度」と「深さ」が
終わりました!!!

【 結 果 】
苦労して決めてきた「切削条件」のまとめです。

「スピンドル回転数」の入力値=GCodeのS値になります。
CNC2418では、S値÷10=Duty[%]なので、1000がMaxのDuty 100%になります。
本来は、有負荷での回転数なのですが、無負荷時の回転数しかわからないので
下の設定表より n[rpm] ÷ 10 を入力値とします。
D:先端径[mm]      Z:刃数(Flute)
「ランプ」は、傾斜部切削と、円を描きながら下降切削する時を意味するようです。

項目 意味 GCodeなど  マーティーの 
設定
n スピンドル回転速度
[rpm]
通常平面切削 =GCodeのS値
CNC2418では、
約10倍がrpm値
下の設定表の
n/10
Vc サーフェス速度
[m/min]
先端最外周速度 =D x π x n/1000 自動計算

ランプスピンドル速度
[rpm]
傾斜切削時の
スピンドル回転数
=GCodeのS値
CNC2418では、
約10倍がrpm値
スピンドル回転
速度と同じ
Vf 切削送り速度
[mm/min]
XY方向の
切削速度
=GCodeのF値
Feed
下の設定表
より
fz 一刃当たりの送り
[mm/t]
刃が1回通過
毎の切削量
2Fluteでは
1/2回転当たり
=(Vf/n)/Z 自動計算

進入送り速度
[mm/min]
進入時XY方向
切削速度
進入時のF値 切削送り速度と
同じ

退出送り速度
[mm/min]
退出時XY方向
切削速度
退出時のF値 切削送り速度と
同じ

ランプ送り速度
[mm/min]
傾斜部切削時の
XY移動速度
傾斜部のF値 切削送り速度の
2/3程度
Vap 切込み送り速度
[mm/min]
Z軸方向の
切削速度
降下時のF値 切削送り速度の
1/3程度

回転あたりの送り
[mm]
Z軸方向の
送り量
=Vap/n 自動計算

今回の肝心要の「設定表」です。
深さは、四捨五入しました。
マシンの剛性が低いので3Fluteや4Fluteやネック長比も同じ(無視)とします。
後は、実際に使って練り上げていくつもりです。
プラスチック系、アルミは、ちと不安もあり全部検証しているわけではないので
もし、折れたりしましたらm(_ _)m

設定表:<木材・MDF>  n=8000rpm(GCode:S800)
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.175
切削送り速度
 Vf[mm/min] 
 木材  220  290  340  390  450  510  530 530
 MDF 260 350 410 470 540 610 640 640
深さ[mm]  木材  0.3 0.4 0.4 0.5 0.6 0.6 0.7 0.7
 MDF  0.4 0.5 0.7 0.7 0.9 1.0 1.0 1.0
木材:パイン集成材(赤松)辺りまでは、大丈夫かな?
もっと硬い、黒壇・紫檀・ツゲ・ケヤキは、下げる必要あります。

設定表:<PVC・アクリル・ABS・ポリエチレン>
 エンドミル:スパイラル・タイプ(Flute:1or2)必須
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5  3.175
 切削送り速度 
Vf
[mm/min] 
 2000rpm  PVC  100  130  160  180  200  230  240 240
 3000rpm  アクリル
ABS
150 190 230 270 300 340 360 360
 4000rpm  PE 190 260 310 350 410 460 480 480
深さ[mm]  0.3  0.4  0.4  0.5  0.6  0.6  0.7 0.7

設定表:<アルミ> n=8000 [rpm]
D[mm] 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5  3.175 
 Vf[mm/min]  110 140 170 200 230 250 270 270
深さ[mm]  ④fz x8  0.05  0.07  0.09  0.10  0.11  0.13  0.13 0.13
2018.3.23追加(理由は下の追伸)
 特に2.0mm以上の深さ: 0.13mmは、厳しい気がしてきた。
 深さ: 0.05mm~ 実切削して様子を見た方がいいと思われます。
設定表:<アルミ> n=10000 [rpm]
(2019.6.22見直し版)
D[mm]0.60.81.01.2~3.175
 Vf[mm/min] 80100120180
深さ[mm] 0.05 0.05 0.07 0.07
2019.6.22 ここでアルミカプラーを切削、反省して見直し(-_-;)
・できるだけドリルで下穴を開けて、そこから側面切削で
 [最大切削ピッチ]0.1~0.3mmでゆっくりやるのがいいみたい。
・特に径が大きめのミルでは底面全体で切削する時は、
 マシンの剛性やスピンドルモータの力が弱いので
 Feed:120~130mm/minに下げた方がいい。

設定表:<PCB>  まだミルの選択含めて検討の余地がありますが
部材 パターン  カット(1.6mm厚)
銅箔 35μm  70μm  35/70μm
ミルタイプ  トウモロコシ  V 20° トウモロコシ
D[mm] 0.6 0.2 1.0
n [rpm] 5000 8000 8000
Vf[mm/min] 100  100 250
深さ[mm] 0.05 0.05 0.3

設定表:<PCB>  (2018.4.14の検討で改定)(カットは、上表)
銅箔 35μm 70μm
最小箔間  0.2/0.3/0.4mm  >0.6mm  0.3mm  >0.6mm
ミルタイプ 1-Flute V-Cutter
10° or 20° ※1
トウモロコシ  1-Flute V-Cutter
 20°
トウモロコシ
D[mm] 0.2/0.3/0.4 0.6 0.2 ※2 0.6
n [rpm] 8000~10000(S800~S1000)
Vf[mm/min] F100  F100 F100 F100
深さ
[mm]
※4
1巡目 ー0.05 ー0.05 ー0.03 ー0.05
2巡目 ー0.07 ー0.07 ー0.06 ー0.10
3巡目 ー0.10 ー0.15
4巡目 ー0.17
5巡目 ※3
※1:V-Cutter 1flute 30°がいいらしいが、所持してなく。
※2:先端径0.2mmで切削すると箔間0.3mmになるため。
※3:テストは、5巡でやったが4巡にしている。たぶん大丈夫だろう。
※4:HeightMapの使用は、必須。

まだ見直すべき所があるとは思いますが
ひとまず、マーティー工房では、整理がついたので
モヤモヤしたものがスッキリした気分です。

*****追伸です(2018.3.23)*****
その後、テスト切削したMDFを眺めていたら
開始点(左端)が曲がっているのに気づきました。

切削開始点の拡大。左から開始して右方向に切削しています。
下から3つは、深さ -1.33mm、切削開始で一旦、右斜め上に動いています。
よーく見ると、下から2番目の深さ:-1.33mm、F800が最も顕著です。
下から4番目は、深さ -1.00mm、微妙にその傾向はありますが
ほぼ横にまっすぐ動いています。
エンドミルの径:3.175mmです。

マンガで現すと、こんな動き。説明図がラフすぎますが、
エンドミルは時計回りなので、被削材から赤矢印の力が発生するからだと考えます。
これは、明らかに深すぎて、スピンドルがたわんでいますね~
切削の反動力(赤矢印)とエンドミルのたわみの反発力とが釣り合った所に
ズレ分が安定しているのだと思われます。

ということで、MDFでは、深さ;-1.0mm以上は止めた方がよさそうです。
もっと硬い物は、なおさら浅くしないといけないですね~
今までの弱気の設定は、精度という点で意外とよかったのかも。
となると、アルミの深さは気になるところです。
特に3.175mmで深さ-0.13mmは、無理っぽいなあ~?
(深さに”-”つけるのはおかしいかなあ?)
*****追伸 ここまで*****


おまけの情報

<木材の硬さ>
木材博物館」という所の「強度」に木材が硬さ順に
「非常に硬い・硬い・やや硬い・並・やや柔らかい・柔らかい」で並べられています。
ホームセンターにありそうなのを抜粋すると、こんなもんでしょうか。
硬いと思っていた赤松は、並に近いですね~
(赤松はリストにないけど検索するとでてきます)
 ①非常に硬い :ケヤキ、黒檀、紫檀、ツゲ
 ②硬い    :桜、ブナ、マホガニー
 ③やや硬い  :カラ松、椿、赤松(レッドパイン)
 ④並     :桧
 ⑤やや柔らかい:エゾ松、黒松、杉、桂、白松(ホワイトパイン)
 ⑥柔らかい  :バルサ、ファルカタ、桐

MDFの切削する上での硬さは、感覚的には、
⑤やや柔らかい or ⑥柔らかい  という気がしています。
比重で比較すると、桜とブナの間になるらしいのですが
上のサイトの「比重」順で並べたページをみると
硬さ順と比重順は、同じではありません。

アクリルやアルミの硬さを調べてみると
ここには、アクリル表面の硬さはアルミニウムとほぼ同じとあります。
こちらには、アクリルの表面硬度は鉛筆の2H程度。
人の爪の硬さと同等。爪で強く引っ掻くと傷がつく。
とあります。
合体すると、爪でアルミに傷がつく。ということになります。
マーティーの爪では、1円玉や放熱板をこすりましたが
爪の方が微妙に擦れてアルミが光沢する感じです。
アクリルでアルミに傷が入りますが、逆は入りませんね~
微妙な差である感触ですが、「傷つけ硬さ」は、
アクリル>アルミ>爪  の順のようです。

この辺などでモース硬度を調べると
この数字に比例した硬さというわけではないですが
2:爪
2:アクリル
2:鉛筆2H
2~2.9:アルミニウム
2.5~4:銅
3~4:真鍮
4~5:鉄
5:ニッケル

<切削動力計算式>
実は、ここから
[技術情報]⇒[技術資料]⇒[各種工具の切削動力計算]へたどって
[旋削]をクリックすると、こんな窓がでて「切削電力」なるものが
計算できるらしいのを見つけました。
更に、旋削に関する計算式は、ここのPDFに
フライス加工切削条件の選び方は、ここのPDFにありました。
ここにも同じものが
(MITSUBISHI MATERIALS  技術情報 > 技術資料 > 所要動力計算式 )
あります。

そこで、切削動力を計算して
スピンドルのパワーや切削体積からCNC2418の限界値を導き出そう
なんて大それた事を考えましたが、難しすぎて途中で断念(´-﹏-`;)

その途中で、
<スピンドルの定格>
CNC2418のスピンドル:775を探してみました(775に似たものも)
775といっても沢山の種類があるんですね~

DZT's Storeには、次の情報だけがあります。
[Model]:775
[Rated voltage]: 12V-36v
[12V load current]: 1.7A (starting current 2.2A)
[Stall current]: 4.7A
[Load power]: 20.4W
[Speed]: about 10000 rev / min

24VでSpeed:10000 rpm は、実測して確かめています。
無負荷の10000 rpm と Stall:4.7A を黄色にすると
こんなにいっぱい調べましたが、両方合致する品番はありませんでした。
無負荷で24V 0.5A 10000rpm程度だと
Stall Current:20A辺りのものになるようなのですが...
ということで
今の所、切削に不自由はきたしてないのですが
次にスピンドルを購入する場合は,定格がわかったものにしようかな。
せっかく調べたし...

<愚痴です>
マーティーPCが、Microsoftにやられました~
Win10が全く起動せず、SafeBoot設定の所にも行きつかない重症のループであります。
こんな事にならないようFall Creators Updateを頑なに拒否していましたが、
どんどん手口を変えて攻撃され、数週間前に突然、UPDATEされてしまいました。
Update自体は失敗はなく終わっていましたが、Driver関連で不具合がでて
やはり元に戻したくて以前のバージョンに復元したら、死にました。_| ̄|○
どこかに書かないと、怒り心頭おさまらず...
丁度、Candleで切削の確認をした後だったので、別のPCで何とかまとめ上げました。
Windows10の再インストールと全アプリインストールのフルコースです。
再インストールでは、ブログがとても役に立っているところであります。
書いててよかったとつくづく感じております。
Ubuntuにしようかな~~

0 件のコメント: